肝斑が出来る原因は、いくつかあります。
なお、「肝」という漢字が使われていますが、肝機能とは無関係です。
昔は肝臓が悪いと出現するシミと考えられていたため、
「肝斑」という名前がついたそうです。
肝機能との無関係が証明されたあとも、名前には残ったのですね。
さて、肝斑の、原因。第一に、女性ホルモンが挙げられます。
女性ホルモンには、黄体ホルモンというものがあります。
「プロゲステロン」という名前を持つこのホルモンは、
妊娠に備えた準備を子宮にさせたり、月経周期を決めたり、
妊娠した際には妊娠を維持する働きがあります。
更に、妊娠に関わる機能以外に、利尿作用や血糖値の正常化や体脂肪を
減らす役割を担い、他ホルモンのバランスを調整する役目まで持っています。
妊娠中やピル服用中に肝斑が出現するのは、
黄体ホルモンのバランスが崩れてしまうからです。
黄体ホルモンは、他ホルモンの調整をする、いわゆる“バランサー”であるわけです。
閉経後は、その活動が低下してバランスを崩すこと自体がなくなるため、
自然と肝斑が治るのですね。
ストレスもまた肝斑の原因と言われています。
シミのモトとなるのは、「メラニン」という色素で、
そのメラニン色素を作るのは、表皮にある「メラノサイト」という細胞です。
メラノサイトは、紫外線やホルモンの影響を受けて活動します。
紫外線は降り注ぐもの、ホルモンは分泌されるもの。
ストレスによって分泌されるホルモンがメラノサイトの活動に
影響することがわかっています。つまり、活発に活動させてしまうのです。
活発に活動すれば、当然、メラニン色素が多く作られますから、
シミが増えてしまいます。ストレスだけでなく、睡眠不足や不規則な生活も
メラノサイトの活動を活発にしてしまうホルモンを分泌してしまうそうです。
なお、ホルモンが原因であるということは、カラダの内側が
関係してきているということになります。外的要因ではなく内的要因。
そのため、肝斑に対して通常のシミの治療で使われるレーザーは、
逆効果となる場合があります。
ただし、内的要因ではなくとも紫外線は肝斑を悪化させますので、
紫外線を防ぐことは肝斑を治療する上で重要なことです。